電磁波過敏症(Electrical Hypersensitivity) は、スマートフォンやパソコン、電子レンジなどの電化製品が放つ人工電磁波に対して過敏な反応を示す状態を指します。その症状は、花粉症や化学物質過敏症と似ています。
電磁波過敏症の主な症状には以下のようなものがあります(ウィリアム・レイ博士 :William J Rea)
見にくい・目が痛い・目がうずくなど
感想する・赤くなる・できものなど
鼻づまり・鼻水など
顔がほてる・むくむ・水泡・ヒリヒリするなど
口内炎・メタリックな味がする
歯やアゴの痛み
乾燥・異常な渇き
単なる頭痛のみならず記憶喪失やうつ症状まで
異常な疲れ・集中力の欠如
気を失いそうな感覚、吐き気
肩こり・腕や関節の痛み
呼吸困難・動悸
腕や足にしびれ・まひ
これらの症状は、目、皮膚、神経系に最初に現れ、その後他の症状が続くことが多いとされています。
電磁波過敏症の予防と対策として「時間→できるだけ短く」「距離→できるだけ離れる」この2点が非常に重要となってきます。
電磁波を発生させる機器との距離を保つ:特に就寝時はスマートフォンを身体から離して置く
電磁波を浴びる時間を減らす:スマートフォンやテレビの使用時間を制限する
使用していない家電製品のアース線やコンセントを抜く
電磁波遮断素材を使用した製品を活用する
自然環境での時間を増やし、人工的な電磁波から離れる機会を作る
適切な睡眠と栄養摂取で身体の抵抗力を高める
電磁波過敏症の科学的根拠については議論が続いており、さらなる研究が必要とされています。
欧州の一部の国々では、電磁波に関して慎重な姿勢を示しており、とりわけオール電化の進む我が国に於いては積極的に予防原則を進めていくべきではないでしょうか。
これまでの経験上、電磁波過敏症だけではなく、シックハウス症候群や化学物質過敏症などは、ご家族にも理解されず、お一人で悩みを抱えておられる事が多いのが現実です。
症状などに少しでもお心当たりがございましたら、お気軽にご相談ください。
予防原則:
化学物質、遺伝子組換えなどの新技術、生態系の保全など幅広い分野を対象に、人の健康や環境に悪影響をおよぼす恐れがあれば、因果関係が科学的に十分証明されていなくとも、規制措置を可能にする制度や考え方
参考:https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/seigan/156/yousi/yo1560558.htm